シンガポールのGDPがなぜ上がり続けているのか

結論から言うと、それはシンガポールの富裕層の割合が高い事が理由です。


シンガポールにはミリオネア(100万USドル(約1億円)以上の資産を持つ人)が約14万人いると言われ、


全人口の約2.6%です(2015年クレディスイス調べ)。

日本のミリオネアは約212万人で全人口の約1.7%ですから、


シンガポールの方が億万長者の割合は高いです。

法人税所得税が安く、相続税が無いシンガポールに移住する大富豪も多く(ジム・ロジャーズが有名です)、


そのような外国人高所得者の増加が今も(一時に比べてペースは緩やかになったものの)続いている事が、


シンガポールGDPを引き上げる要因になっています。

しかし、移民の割合が4割を超える勢いに迫り、移民の受け入れを制限する事態になったのです。

移民に職業を奪われ、地価、物価も高騰。貧富の差が広がり、

貧しい生活をしないといけないというシンガポール人が増えてきています。

しかしシンガポールGDP成長率が2019年に2018年の3.1%から大幅に下降しておりリーマンショック以来の低成長になっています。

分野別だと建設は前年比の2.5%増 サービス業は1.1%増に対して製造業が1.5%減という結果になりました。

現状低成長の理由としては、GDPの約2割を占めている製造業の不振が挙げられます。

これまでシンガポールはアジアのサプライチューンとして高付加価値のエレクトロニクス製品などを周辺国に供給してきましたが、

先述の米中貿易戦争のあおりもあり、その売上および利益が下降しているのが最新の状況です。

2020年の経済成長においては、シンガポールが得意とする、

バイオメディカル(医薬品・医療機器)や航空の両部門の拡大が期待されています。